シングルセル分注機「On-chip SPiS」
自動シングルセル分注機“On-chip SPiS”
自動で確実に1ウェル1細胞を配置!
シングルセル解析のための1細胞分注器
単一細胞解析(シングルセル解析)の技術の進歩は、これまでは困難であった個々の細胞の生物学的特徴を明らかにしてきています。細胞集団の解析では平均値的な解析となりレアだが重要な情報は埋没してしまいますが、シングルセル解析は細胞、細胞由来の遺伝子を集団ではなく個々に解析するため、高精度な解析結果を得ることができます。
シングルセル・バイオロジーにおいて 「細胞を1 個ずつ簡単・確実にマイクロプレートのウェルに分注」できれば便利ですが、従来のLimiting dilution法では、 0 個や2 個以上のウェルが多数となります。より精度よく分注するには数千万円の高額な装置が必要でした。
この課題を解決した装置が当社が独自に開発した“On-chip SPiS”です。分注ピペットが吸い上げた細胞懸濁液中の細胞数を画像解析により確認し、1個の時のみ分注し、0個や2個の時はリトライすることで細胞を1 個ずつ簡単・確実にマイクロプレートのウェルに分注することが可能です。
“On-chip SPiS”の特長
コンパクトで簡単操作
濃度判定、自動希釈プログラムにより複雑な希釈計算することなく最適なサンプル濃度に調整できます。安全キャビネット内に収まるほどのサイズです。
CCDカメラ認識で確実に
ピペットチップ内の細胞をカメラで認識し確実に1つの細胞をウェルに入れることができます。シングルセルに限らず、複数個の細胞も指定できます。
バッファーの選択自由
水、培養液、オイルなどバッファーの種類を選ばずお好みのバッファーで分注可能です。
細胞から大きいものまで
7µmから200µmのサイズの細胞、粒子、細胞塊などが分注できます。
シングル・セル解析のための1細胞分注器”On-chip SPiS(オンチップ スパイス)”
製品名 On-chip SPiS(オンチップ スパイス) | |
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装置構成 | 本体 制御PC |
本体サイズWxDxH(mm) | 620 x 380 x 450 |
分注方式 | 使い捨てピペットチップ |
認識方法 | CCDカメラによる画像認識 |
チップ内液量 | 0.1~0.3μL(調整可能) |
サンプル | 細胞 細胞塊 粒子 エマルジョンなど |
認識サイズ | 7~200 μm(培養細胞株で確認) (ビーズ等の粒子は3μm程度も認識可能) |
分注精度 | 90%以上(サンプル状態による) |
バイオセーフティ | 安全キャビネット内に設置可能 |
ダメージ | 細胞ダメージなし |
撹拌 | 使い捨てピペットチップによる自動撹拌 |
溶液 | 水 培養液 海水 オイルなど |
処理速度 | 60min/96well 240min/384well (参考時間:設定条件とサンプル状態による) |
希釈方法 | 濃度を自動判定し、自動希釈 |
対応プレート | 96wellプレート、384wellプレート |
制御 | ノートPC(Windows OS) |
当社のOn-chip SPiS(シングルセル分注機)での分注に用いる使い捨て交換型の分注ピペットチップです。
分注ピペットチップ 384チップ/箱
品番 | 1007001 |
品名 | Chip-384S |
使用方法 | On-chip SPiS分注用 |
定価(税抜) | お問い合わせ下さい。 |