応用事例 – マイクロ流路チップ方式 セルソーター/セルアナライザー - セルソーター セルアナライザー フローサイトメトリー | オンチップ・バイオテクノロジーズ

応用事例 – マイクロ流路チップ方式 セルソーター/セルアナライザー

当社のフローサイトメトリー・システムは世界に先駆け交換型マイクロ流路チップを採用しております。ダメージフリー、コンタミネーションフリー、操作性やメンテナンス性に優れた全く新しい形のフローサイトメーター/セルソーターです。さまざまな応用分野での活用が可能となっております。

優れた特性により、弊社のセルソーター/セルアナライザーはさまざまな分野での細胞解析・分取に活用されています。神経細胞、血中循環腫瘍細胞、細胞塊などこれまでは扱いにくかったサンプルでも、弊社のセルソーター/セルアナライザーが活用されています。

幹細胞研究
STEM CELL RESEARCH

再生医療分野で重要なiPS細胞や幹細胞をダメージ無く回収。無菌状態でのソーティングが可能でサンプル間のコンタミネーションが無いため、体内移植などの研究用途にも使用可能。

細胞塊とオルガノイド
CELL CLUSTERS AND ORGANOIDS

最近注目を浴びている細胞の凝集体であるスフェロイドやオルガノイドも最大150μmまで崩さずにソーティングできます。組織から摘出した細胞塊や小さな生物なども同様にソーティングが可能です。

レア細胞分取(CTC)
RARE CELL SORTING(CTC)

弊社の多段階ソーティング技術の応用で0.01%以下で存在するレアな細胞のソーティングが行えます。血液循環癌細胞(CTC)の場合、効率よく1時間以内のソーティングで実現できます。

エマルジョン
EMULSION DROPLETS

オイルをシース液に使用することで油中に存在する液滴であるエマルジョンのソーティングを行えます。サンプルをエマルジョンにて区画化することにより、反応系や細菌の培養などが可能です。

細胞培養
CELL CULTURING

従来のソーティング技術では細胞にダメージを与えてしまうため培養スピードが遅くなることや培養できないことがありますが、ダメージフリーソーティングによりこれを防ぐことができます。

環境微生物
ENVIRONMENTAL MICROORGANISMS

土壌菌や海洋微生物などの環境微生物のソーティングは生態に適した条件のみで行うことができますが、On-chip Sortはシース液が選択可能なため最適な条件下で細胞を回収できます。

神経細胞 精子 心筋細胞
プランクトン 植物細胞 肝細胞
酵母 ゲルボール 花粉

 

技術分類

ダメージフリー、コンタミネーションフリー、シース液の自由度など、さまざまな優位性を持つマイクロ流路チップ方式の セルソーター/セルアナライザーの特長は、さまざまな研究分野での新たな取り組みを促進しております。

ダメージフリー

オンチップのテクノロジーは、ダメージを最小限に抑えた細胞を用いたサイエンスを可能とします。
マイクロ流路の流れを制御するFlow-shift方式の採用により、一般的なドロップレット方式とは違い、0.3psiという圧倒的に小さい圧力によりソーティングを可能としました。また、超音波や電荷を使わないため、ダメージを受けやすい神経細胞などもソーティング可能となりました。

スフェロイド/オルガノイド

当社独自の技術により通常の細胞より大きなものまで回収できます。
従来方式ではノズルのサイズにより扱うことができるサイズが限られてきました。当社のセルソーターでは通常のソーターでは扱うことのできなかった大きい細胞や、細胞の凝集体であるスフェロイド、オルガノイドなどもソーティングも可能となり、より幅広いサンプルを扱うことが出来ます。

微小細胞

当社のセルソーターは細胞を用いた医療・診断への応用を目指しています。
オンチップ社のセルソーター(On-chip Sort)は、装置小型化の実現により既存の安全キャビネットに設置頂け、ダメージの無い細胞分離はもちろん、安全性、コンタミネーションフリー、シース液の自由な選択を可能としています。これらの特長を利用して、医療・診断・再生医療へ役立てる研究を進めております。例えば癌患者の血液に極微量に循環している癌細胞(Circulating Tumor Cell:CTC)を検出・分離し、そのCTCの数や遺伝子変異の解析などによって治療効果のモニタリング、最適な分子標的抗癌剤の選択を可能とする開発を進めています。

エマルジョン(液滴)

オイルに懸濁されたエマルジョンドロップレットも楽々ソーティングができます。
近年、water-in-oil (油中水滴型、W/O) の液滴は、その1つ1つが小さな反応系として実用的なバイオリアクターとして注目されています。最近のバイオ研究分野においてW/O液滴は、デジタルPCR(ddPCR)や次世代シーケンス(NGS)などの遺伝子解析分野において既に実用化され、幅広い研究分野で使用されています。その他にもW/O液滴技術は、創薬スクリーニングや3D培養システムなど幅広い分野で応用されはじめています。

シース液選択可能

オンチップのテクノロジーは、シース液を限定しません。

これまでのフローサイトメーター/ソーターと異なり、流路系のすべてをチップ上に配置した交換型のマイクロ流路チップを採用しております。そのため、細胞培養用の培地や、海水、さらにはオイルをシース液にした解析やソーティングを可能としました。シース液の制約のためにフローサイトメーターを使用することのできなかった分野へ、新しい研究ツールをお届けいたします。

代表例としては、海洋微生物はサンプルを海水成分存在下で分離操作する要求が高く、高塩濃度の人工海水などが、また植物プロトプラストの扱い等においては、高濃度のマニトール溶液などを用いる要望が大です。On-chip Sortは、サンプルにダメージを与えないうえ、サンプルにとって最適な培養液や海水でソーティングすることが可能となります。

基本

当社のセルソーター(On-chip Sort)は、マルチカラーに対応し、蛍光補正機能も有しているので、一般的なフローサイトメトリー・システムと同様の解析とソーティングが可能です。

特徴

・ソフトは、ユーザーフレンドリーなインターフェースで初めての方でも気軽にお使い頂けます。
・光軸調整や液滴作成などの確認は不要です。
・電源を入れてすぐにお使い頂け、終了時もチップを捨てて電源をオフするだけですので、計測前後のメンテナンスは不要です。講習などにも気軽に御使用頂けます。

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