2023年10月11日~13日パシフィコ横浜で開催されていた、Bio JAPANの当社のブースを西村康稔 経済産業大臣が視察されました。
経済産業省は、カーボン・ニュートラル社会の実現、それによる投資の促進、社会経済、産業構造の変換を目指しています。
この中で、当社は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の実施している「カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発」で、「Droplet技術を活用したミリオンスケールの有用微生物のスクリーニング・システム開発」を行っております。
【開発システムの概要】
大量の油中Dropletの解析、分離、シングル分注が可能な世界唯一のシステム。
この油中ドロップレットに微生物を内包することによって、バイオモノづくりの根幹である微生物スクリーニング方法に革新をもたらすことを目指しています。
【従来技術との比較】
微生物スクリーニングのスタンダードは、マイクロプレートを用いる方法です。
この方法では、時間と人手、培地や試薬のコストが膨大となり1万サンプルのスクリーニングが限界です。さらに結果が得られるかどうかは「運次第」です。
本装置によるDroplet法は時間、人手、コストを100分の一に、サンプル数を100倍に増やすことができる技術です。当社は有用微生物のスクリーニングを劇的に加速させ、バイオモノづくりによる社会経済、産業構造の変換に大きく貢献することを目指しています。
【今後の開発】
このDroplet技術を活用した有用微生物のスクリーニングによる、細胞、微生物を用いた物性生産、それによるカーボン・ニュートラル社会の実現への貢献を目指して、大学、大手企業との連携による以下を実施していく計画です。
・有用微生物の探索
・育種事例の構築
・有用遺伝子の探索
・細胞(微生物)の新規代謝物の探索
・共培養系での細胞(微生物)解析
上記のNEDOのプロジェクトでの成果の視察のために、西村康稔 経済産業大臣が、横浜市で開催されていたBio JAPANのNEDOパビリオン内の当社のブースにお見えになられましたことをご報告致します。