弊社主力商品On-chip® Droplet Selectorが、第36回中小企業優秀新技術・新製品賞にて中小企業庁長官賞を受賞致しました!
中小企業庁長官賞 微生物スクリーニングシステム「On-chip Droplet Selector」
大量の微生物を解析、分離して個別に分注できるシステム「On-chip Droplet Selector」を開発、2022年に同装置を市場投入した。従来、多くの時間と人手を費やし行っていた微生物スクリーニングだが、同システムを用いれば自動で短時間に100万個の微生物サンプルの処理が可能になった。同社の試算によると従来技術のマイクロウェルプレート法に比べ、処理能力は1000倍になるという。同装置の普及が進めば人の健康に加え、地球環境の変動対策などに有用な微生物探索が飛躍的に進む可能性がある。同社は18年から開発をスタート、現在は研究機関・大学、企業などに約20台を納入した。
処理過程はまず、微生物を内包した微小培養区画「Droplet(油中水滴)」を作り、任意期間培養・反応させ、スクリーニングに用いる。マイクロ流路チップに油中水滴を投入し装置にセット。マイクロ流路に1個ずつ油中水滴を流して評価する。評価基準は微生物の増殖能力や物質産生能力など。フローサイトメトリーの原理により流れてくる油中水滴にレーザーを照射し、散乱光と蛍光情報を取得。取得した情報に基づき標的の油中水滴には、回収ポートに流し込むための一瞬のパルス流をあてて分離する。課題だった油中水滴の個別分注に関しては、選別直後に行うことで解決した。分離した油中水滴はすぐにピペットチップで吸引し、マイクロウェルプレートに移すことで、1ウェルに1個で分注。油中水滴100万個の処理は約1時間で完了する。装置にはHEPAフィルターなどクリーンな作業環境を提供するユニットも搭載した。今後は認知度を高め、欧米を中心とした海外へ積極展開していく。
https://biz.nikkan.co.jp/sanken/shingizyutu/36shingizyutu.html(日刊工業産業研究所公式HPより)
「中小企業優秀新技術・新製品賞」とは
りそな中小企業振興財団は、中小企業の技術の振興を図り、わが国産業の発展に寄与することを目的に毎年1回優秀な新技術・新製品の表彰を日刊工業新聞社と共催で実施しています。
「一般部門」、「ソフトウエア部門」の2部門において、厳正な審査のうえ優れた新技術・新製品等に対して中小企業庁長官賞(一般部門)、中小企業基盤整備機構理事長賞(ソフトウェア部門)、優秀賞、優良賞、奨励賞の各賞を贈賞し、副賞として最高100万円を贈呈しています。
※この表彰制度は1988年より実施しており、過去36回で応募総数は11,819件となり、1,163作品を表彰しています。
受賞した各社からは、知名度が向上し、販売先の拡大や売上の増加、開発技術者のモラールアップに役立っているほか、他社・公的機関との連携・共同開発などにおいて、多面的な効果に結びついているという声が寄せられており、本賞の受賞が大きな波及効果をもたらしています。 (公益財団法人+りそな中小企業振興財団+HPより)
受賞インタビュー
◆オンチップ・バイオテクノロジーズ代表 小林雅之 ◆
今回の受賞についてのインタビュー動画になります。是非ご視聴くださいませ。
尚、本製品は、2023年11月に東京都ベンチャー技術大賞の特別賞も受賞しております。 これについては以下を参照ください。 https://on-chip.co.jp/news/post-6960.html