アズワン株式会社と資本業務提携を締結

株式会社オンチップ・バイオテクノロジーズがアズワン株式会社と資本業務提携を締結

~資本業務提携によるオンチップ社製品のグローバル販売を加速~

マイクロ流路チップ型セルソーターを世界に先駆け開発した株式会社オンチップ・バイオテクノロジーズ(本社:東京都、代表取締役社長:小林雅之、以下、「オンチップ社」)とアズワン株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:井内 卓嗣、以下「アズワン」)はオンチップ社製品のグローバル販売を加速させるために、資本業務提携を締結しました。

【オンチップ社の背景】 オンチップ社はマイクロ流路チップを用いた細胞解析・分離装置(セルソーター:製品名“On-chip Sort”※1)を世界に先駆け開発し、これまでに数十台の販売実績を有しています。さらに、2021年より、微生物スクリーニングに最適な新製品“On-chip Droplet Selector(※2)”の発売を開始し、有用微生物の探索に革新(※3)をもたらそうとしています。

一方、これらの売上の約85%が国内の大学、公的研究機関、製薬会社や化学会社で、グローバル市場の開拓が大きな経営課題でした。

【アズワンの背景】 アズワンは理化学系商社の国内トップ企業です。国内のみならず、グローバルでの販売網も有しております。中期経営計画では20253月期の連結売上高1066億円の目標を掲げ、その実現のために国内外の販売チャネルの強化、商品力の向上等の施策に取り組んでいます。

【今回の資本業務提携】 生命科学用分析装置の国内市場は、そのグローバル市場の10%しかありません。オンチップ社製品のグローバル販売を拡大させる事が、今回の資本業務提携の目的です。アズワンが保有する販売網を通じてオンチップ社製品の販売を行う「販売契約」を締結し、オンチップ社が4月末に実施した「第三者割当増資」を、アズワンが引き受けました。

昨今の技術革新により、バイオテクノロジーが広範な産業の基盤を支えるバイオエコノミー社会の到来が現実味を帯びてきています。両社が協力することで、日本発の最先端の分析装置を世界のバイオ研究者にお届けし、BX(バイオ・トランスフォーメーション)を通じた社会課題の解決に貢献してまいります。

1On-chip Sort マイクロ流体の制御技術とプラスチックの精密成形技術による「世界初の交換型マイクロ流路チップ・セルソーター」である。マイク流路中で対象の細胞等の微粒子をフローサイトメトリー計測(散乱光・蛍光の解析)し、微粒子の流れを制御する独自の分離方法を用いている。目的とする粒子(細胞)をダメージなく分離することができるなど、従来のセルソーター(FACS)と比較して以下の優位性を持つ。

・ダメージフリーでの細胞分離
・チップの交換によりクロスコンタミネーション・フリー
・大きな細胞や油中水滴にも対応
・サンプルの再解析・再分離により極レア細胞も分離

 

 

 

 

2On-chip Droplet Selector 前記のOn-chip Sortを微生物スクリーニングに最適化した装置である。
Water in Oil Droplet (油中水滴)を微小な培養・反応区画として用いる、この中に微生物を封入し、その油中水滴の散乱光・蛍光を解析し、目的の油中水滴を分離し、ウェルプレートにシングル分注できる装置。
本装置で、10の6乗個の細胞(微生物)群から、
以下のスクリーニングにが可能となる。
・有用微生物の探索、育種
・細胞代謝物のスクリーニング

 

 

 

※3:微生物の探索への革新 地球上の全微生物のうち、既知、利用できているものは1%以下と言われています。残り99%の一部の活用でも、食料問題、エネルギー問題、環境問題などの人類が抱えている様々な課題解決の突破口になります。しかし、これら有用な微生物を探索する技術は50年以上革新が生まれておらず、効率的に探索する技術が強く求められていました。油中水滴とOn-chip Droplet Selectorを用いることで、これが可能となります。

以上

 

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